入院をすると、自分が重症になったような感じがして、そのことから立ち直るのに少し時間がかかります。それはなんと言ってもどうしてそんなことになったのだろうと悲観をするからです。考えても仕方がないことなのに、つい考え込んでしまうのです。しかも、悪い方に考え込んでしまうのでとてもナーバスになってしまいます。ちょっとしたことでも、泣きそうになっていました。もしかしたら、この先は悪くなるのではないかと思うことばかりでした。
そんな時、がんの放射線治療のための入院患者さんが励ましてくれたのです。同じ様な状態の人に励ましてもらうことぐらい、強みはないのです。そのように励ましてもらうことでなんとか立ち直ることができました。
そして入院をして大切なことは、成るようになるとあっけらかんでいることなんです。考え込んでも、なるようにしかならないのです。その考えを持ってからは、入院生活が少し楽になりました。入院患者さんには、とても良い方向にしてもらえて感謝しています。